当社が長年求め続けた、チャンバーのあるべき姿のいくつかのうちの一つがこの「月光」です。「とて
つもなく速いノーマルチャンバー」を目指して開発、完成されたモデルとなっております。音量の更な
る低下、音量を下げつつ更なるトルク、パワーが向上いたしており、初代モデルと比べ更に洗練され
たモデルとなっております

グラスウールによる消音を一切行わず、膨張、圧力、干渉、反転によるエネルギーの減衰により消音
いたしております。そのため、使用していくうちに、段々うるさくなっていく一般的なチャンバーと比
べ、使用するうちに内部に蓄積していったカーボンが吸音効果を発揮して。更に静かになっていく仕
様となっております

チャンバーボディー板厚は２サイクル用小気量チャンバーでは非常に採用事例の少ない１ｍｍの超
軟素材（一般的なチャンバーは０．８mm）の鉄板より製作されており、素材の柔かさによる吸音、板
厚による騒音遮断による静粛性を確保。板厚アップによる経年劣化による錆びや腐りによる破損の
軽減、素材の柔かさによる振動の吸収によるクラック（割れ）耐性の大幅向上などを達成いたしまし
た

内部構造は昨シーズンマルチ杯を含むメジャーサーキットで２つのシリーズチャンピオンを圧倒的な
戦績で獲得した最新鋭であり、当社ノーマルエンジン用ハイエンドモデルであるRSワークス用の内
部二重構造用セパレーター（パワーを上げつつ、パワーバンドを広くする為の内部の隔壁）を消音重
視にモディファイした仕様のボディーを採用し、超静音チャンバーでありながら、当社タイプＲシリーズ
や他のモデルと比べてもパワフルかつ、トルクフルな仕様となっております。もちろん、１０年前から
基本的な構造の変わらない、２重構造ですらないチャンバーボディーな上、ろくに開発もされず、紛ら
わしい表現や、ネットでの自作自演により粗悪品を売りつけようとする悪質メーカーなどと違い、お客
様の喜ぶ顔を想像して、数限りない熟成と改良を重ね、１万本以上の販売実績に蓄積された技術ノ
ウハウと、レース戦績に裏づけられた、孤高のチャンバーだけが持つ「　本物の速さ　」でユーザー様
を感動、体感していただけると確信いたしております。

サイレンサーは一切グラスウールや、劣化する消音材を一切使用しておりません。安易な計算など
では絶対たどり着ける領域でない、数限りないテストにより、絶妙な容量に設定されたの３部屋の消
音室は、圧力上昇のタイミングをボディーの要求する各回転数のおける最適な排圧に近づけることに
成功いたしました。内部の圧力上昇によって、高回転になればなるほど消音効果の大きくなる仕様
となっておりますので、高回転まで回した時の静粛性は、ストレート構造のチャンバーの比ではあり
ません。また、ノーマルチャンバーのように安易に消音することが可能な非常に細いパイプを通すこと
によって消音しておりませんので、純正ノーマルチャンバーのように１万キロで交換などという「チャン
バーのつまり」を極力回避した仕様となっております。

現行モデルはワンピース構造を廃止し、スプリング引きタイプのサイレンサー仕様のみのラインナップ
となっております。また、別途ストレート構造サイレンサーをご購入頂くことによって月光に秘められた
本当のパワーをお楽しみいただくことが出来ます。また、サイレンサーカラーはシルバーのみの設定
となっております

当社製作チャンバーのこだわりで、実際のフレーム、エンジンを使用して、チャンバー製作をしており
ますので、ステー穴などが合わなく、穴を広げたりチャンバーを力ずくで曲げないと上手く取り付かな
いなどという事もございません。当然のことながら、アンダーカウルとは全く干渉いたしませんのでア
ンダーカウル装着派の方にも安心してご購入いただけるモデルとなっております。

エキゾーストフランジ（シリンダー接合部）も新構造を採用して、初心者の方にありがちな、スタッドボ
ルト部を締めこみすぎてフランジが歪んでしまい、新品のエキゾーストガスケットを入れても排気漏れ
してしまうような状態になりづらいような構造を採用しており、トラブルや性能低下を回避いたしており
ます。

以上、当社の１万本以上のミッション車チャンバー販売実績によって、お客様のご意見やご感想、ク
レーム、破損などから、ご不満を頂くほぼ全てをクリアーした製品となっております。

性能的には当社ＲＳワークスタイプＤを更にトルク型に振った特性になっており、回転を上げなくても
パワーがついてくる、パワーは驚くほどでておりますが、初心者の方や、ノーマルチャンバーに慣れ
ているお客様にも非常に扱いやすい特性に仕上げております。もちろん高回転域のパワーは絶品で
大幅な最高速向上をも達成いたします

当然当社チャンバーの特徴として、わずらわしく面倒なキャブセッティングも一切不要です。ノーマル
マフラーと交換してスパークプラグを当社指定番数に変更するだけで素晴らしい性能が発揮されるよ
うチューニングされております。よくチャンバーを入れたらキャブを濃くしないといけないという２０年く
らい前の認識のお客様がいらっしゃいますが、現在最高峰レベルの最新鋭チャンバーはチャンバー
の緩やかに広がっていく部分で排気ガスを強烈に引っ張り、引っ張られた排気がシリンダー、クラン
クケース内に至るまで強烈に引っ張り、マニホールドにかかる負圧を大きくする為、同じメインジェット
を使用していても、その負圧により、たくさんの燃料を吸い出すことが可能ですので、当社チャンバー
に限って言えばノーマル状態よりも若干薄くした方が最適なセッティングになります。もちろん、ＭＪを
濃くしないと走らないようなチャンバーは時代遅れで、「遅いチャンバー」といっているようなものかと
思われます。

また、低回転域を多用するストリートなどでは気になる、社外チャンバーにありがちで軽視されがちな
７０００ｒｐｍ付近の中速回転域のパワーの谷も極力消しておりますのでストレスのない走行が可能
です。悪質なメーカーによっては売るときにだけ紛らわしい表現を平気でするメーカーもございます
が、当チャンバーは１０年以上にも及ぶ内部２重構造の解析により、２サイクル社外チャンバーとして
は考えられないほどの谷の少なさを達成しております。